こんにちは、MASAYAです!今回は、お兄さんが不登校になった経験をもつ男子大学生のOさんにお話を伺いました。お兄さんが不登校になったOさんのお話から、兄弟の立場からみた不登校についてまとめさせていただきました。この記事では、「①Oさんのお兄さんの不登校」から「②Oさんの家族への思い」、そして「③お兄さんの不登校経験から生まれたOさんの目標」についてまとめさせていただきました。話しにくいことも多々あったと思いますが、ご協力いただいたOさん、本当にありがとうございました!それでは、最後までぜひお読みください。①Oさんのお兄さんの不登校Oさんのお兄さんは、小学5年生の時に学校に行かなくなり、中学も3年間行けずに約5年間不登校だったそうです。中学卒業後は、高校には進学せずに就労支援施設に通い、現在お兄さんは就職して働いています。お兄さんの不登校についてOさんは、「兄が不登校になったきっかけは、私でも分かりません。たぶん誰にも話していないと思います。学校に行かなくなっても、兄には幼稚園からの仲が良い友達もいて、友達と遊んだりして外との繋がりもありました。しかし、中学2年生ぐらいから友達との関わりも薄くなってきて兄は精神的に不安定になっていきました。そんな中でも兄弟仲はずっと良かったです。二人で遊ぶこともあったし、私が私の友達を家に呼んだ時には、兄も一緒にみんなで遊んだりしていました。しかし、兄の機嫌が悪い時には些細なことで喧嘩になることもあり、そんな兄が怖くて、兄の機嫌を伺いながら接する時もありました。」お兄さんの不登校については当時あまり触れられなかったそうで、友人との関係の変化や就労支援施設に通ったきっかけなど詳しいことは分からなかったそうです。Oさんはお兄さんの過去について、楽しい思い出ばかりではなかったと思いますが、言葉に詰まることもなく話してくれて、色々な壁を乗り越えたお兄さんとの関係を感じました。②Oさんの家族への思いOさんに、お兄さんが不登校になり家に引きこもっていた時期の家族に対する思いについて聞くと、「私の家庭は母子家庭で、兄が不登校になったときには、母がとても苦労していました。母子家庭で、兄が不登校という一般的でない環境に悩むことも多かったです。私が兄の不登校について直接家族と話すことはありませんでしたが、兄が母と話し合っている時は自分が疎外されていると感じていました。しかし、そこで私が寂しさを家族に吐露しても母の負担が増えるだけだということも分かっていました。特に兄が中学2年生になり、精神的に不安定だった頃は、『誰かが我慢しないといけない』と考えて、寂しさを押し殺して一人で部屋で泣いていることも多かったです。」と話してくれました。家族について話すOさんは、言葉の節々から家族を想う愛情を感じました。Oさんの優しい愛情にお兄さんやお母さんは救われていたと思います。③お兄さんの不登校経験から生まれたOさんの目標Oさんは、お兄さんが不登校になりつらい経験をしたことから、お兄さんのように苦しんでいる人の手助けがしたいという目標ができたそうです。将来の夢についてOさんは、「中学3年生の時進路を考えるにあたって、自然と兄のような人の苦しみを減らしたいと思うようになりました。そのような思いから、現在は大学で心理学を学んでいます。卒業後は、公認心理士の資格をとり心療内科に勤めるか、スクールカウンセラーなど教育現場で悩みを抱える人に対するアプローチをしたいと考えています。」最後にーOさんのお話を聞いて家族の中で、距離感があったことはOさんにとって孤独を感じるとてもつらい時間だったと思います。しかしお兄さんにとっては、対応を変えない適度な距離感が、楽に感じられたのではないでしょうか。親や学校の先生と違ってこの先のことを問われない純粋な関係はお兄さんにとって救いになったと思います。不登校は当事者だけでなく、その家族や友達などの周囲への影響も大きいと思います。Oさんは、その経験の中から自分の目標を見出していました。当事者でなくても問題に向き合うことで、生きるうえで大切なものが見えてくると思います。最後までお読みいただきありがとうございました。改めて、Oさんご協力ありがとうございました!不登校についてのご質問等ありましたら、お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。記事についてのご意見、ご感想などもお待ちしております。これからもよろしくお願いします!