こんにちは、MASAYAです!ブログを読んでいただき、ありがとうございます!「うちの子はなぜ学校に行けないの?」お子さんが不登校になったとき、親としては「原因を知りたい」「どうすればいいの?」と焦る気持ちはありませんか?今回は 小中学生の頃に不登校だった私が「不登校の原因」 についてお話しします。この記事では、不登校の原因に関するデータをみながら、不登校の原因や、学校に行けないお子さんへの対応について統計データではわからない当事者視点の感覚や考えをお話しさせていただきます。この記事で私が伝えたいことは、不登校の原因は様々な理由が複雑に絡み合っており、言語化することはできないということです。そのため、原因を考えすぎるのではなく、お子さんが安心できる環境の中で悩みに向き合う時間をつくることが必要なのだと考えます。あくまで私の経験をお話しするだけなので、この記事も例の一つとしてお子さんの気持ちに寄り添う際にご参考にしていただければ幸いです。それでは、ぜひ最後までお読みください!1. 不登校の原因は言葉にできるものではない!データには現れない裏の理由先述の通り、不登校の原因は複合的でデータには現れず、言葉にするのが難しいものだと考えます。データからは原因を特定できず、データの裏にこそ本当に思い悩んでいることがあるのだと思います。そのため「学校の嫌なところ」といった原因を探るだけでなく、お子さんが今抱えている気持ちに寄り添うことが前に向かうために必要なのではないかと思います。浜松医科大学などの調査によると、小学生から高校生の不登校児童生徒239名は不登校のきっかけ要因について答えており、・不安・抑うつの訴え 76.5% ・居眠り・朝起きられない・夜眠れない 70.3%・体調不良の訴え 68.9%上位3位にこのような回答がありました。この不安や体調不良というきっかけは、直接的でなく漠然としているように思えませんか?これらの訴えの裏に、思い悩んでいる本当の理由があり、それらが不安や体調不良といった形で現れているのではないかと考えます。経験者の視点から不登校の原因について考えてみるさらにはお子さん自身も何がつらいのか分からないことがあるでしょう。私自身、小学5年生で不登校になった当時は何に悩んでいるのか分からず、なぜ学校に行けないのか明確な理由を言葉にすることは難しかったです。「授業や宿題が苦痛」「決まり切った学校の固い雰囲気が嫌」「先生が嫌い」「友達と話すのも疲れる」学校に対して嫌だったことは思いついても、これが嫌だから学校に行けないと説明できる理由はありませんでした。学校に行かなくなった後も一体何が私を苦しめているのか分からなくなっていました。そして、次第に学校ではなく、学校にいけない自分自身が嫌になっていきました。そんな中で親に、「どうして学校に行けないの?」「どんなことが理由だと思う?」と聞かれても、「分からない」としか答えられませんでした。そのような毎日に当時は、周りに味方もいなくて、見えない敵に無理やり向き合わされているような感覚がありました。2.大切なのは安心できる環境で自分と向き合う時間をつくること私は、不登校に思い悩む子には「安心できる環境の中で自分と向き合う時間をつくること」が重要だと思います。先ほどの調査では、不登校に対する保護因子(困難を乗り越えるために助けになるもの)についても聞いており、仲のいい友人がいる 86.0%家庭内での良好な関係 84.5%授業・行事・活動への積極的な参加 65.0%という回答が上位でした。これらの回答群は、その子が安心できる環境を整えるための要素だと考えられないでしょうか?仲のいい友人や家庭内の環境、学校への積極的な参加は学校が安心して過ごせる場所になるための要素だと考えられます。そして安心できる環境を整えることで、子どもたちが悩んでいることに違う気持ちで向き合えると思います。経験者の視点から安心できる環境がどのように機能するのかを考える私の場合は、親のすすめで通い始めたフリースクールが安心できる環境になりました。安心できる環境の中で、学校という嫌なものから距離を取れて、他人事のようにフラットに考えることができました。悩みについて考えることが、自分と向き合う時間になり、嫌だった学校や勉強への気持ちを改めることにつながったと思います。元々は学校の宿題をやりたくなくて、勉強に対して嫌悪感がありました。しかし、フリースクールでは遅れていた勉強も自分のペースで学習できて、学校での勉強とは全く違ったものでした。そうして勉強について学校と切り離して考えられた時に、勉強に対する嫌悪感も減りました。トラウマだった学校に対しても高校進学を機に再挑戦してみようと軽く考えられるようになりました。そうしてフリースクールや家庭教師で学習を続けたことで、次第に高校進学も現実的に考えることができるようになっていったのです。フリースクールを利用するときや中学3年生で進路を考える際には親はたくさん相談に乗ってくれてました。私の気持ちに寄り添って、様々な選択肢を提示してくれてたことでとても安心できました。安心できる環境を整えてくれた親には本当に感謝してもしきれません。気持ちを改めてから同じように学校について聞かれた時には、気持ちにも余裕があったからか深刻になりすぎずに考えることができました。まとめいかがでしたでしょうか?今回は不登校の原因について、データを見ながら不登校の原因と寄り添い方について考えてきました。不登校は原因を突き止めることができないですし、原因が分かるからと言って簡単に解決されるようなものではないです。トラウマや過去だけではなく、今の気持ちに寄り添うことができたらその子にとって新しい場所に向かうエネルギーを養えるのではないでしょうか。ゲームばかりしていることも、現実逃避の一種でその子にとっては次の行動のための休憩時間なのかもしれません。もちろんいつまでもゲームだけをして生活することはできないです。しかし、やらなければいけないことや進学などの節目に対して、その子が少しでも前向きな気持ちをもつことができたら良いなと思います。私の記事でその手助けができるならそれ以上の幸福はありません。最後までお読みいただきありがとうございました!次回は、私が不登校の時に両親にしてもらえて嬉しかったことについて、お話ししたいと思います!お楽しみに!フリースクールについてのご質問等ありましたら、お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。記事についてのご意見、ご感想などもお待ちしております。今後ともよろしくお願いいたします!参考文献不登校の要因分析に関する調査研究 報告書公益社団法人 子どもの発達科学研究所 浜松医科大学 子どものこころの発達研究センター 令和6年 3 月公表